(2022年度時点)
2018~2022年度で公開された国公私立大学の一般入試における、英語の出典明示状況を調査いたしました。集計対象は、「読解問題」で「会話・対話文」を除く「50語以上ある問題文」で、2018年度が1,411問、2019年度が1,442問、2020年度が1,475問、2021年度が1,336問、2022年度が1,468問でした。2022年度は8月末までに入手した約170大学を調査しています。
出典明示
集計結果によると、2022年度出典明示率合計は、2018年度以降、5~6割前後で推移しています。また出典明示があるもののうち、その出典明示内容は、過去5年間、パターン②とパターン③を合わせて全体の9割以上を占めており、詳細な出典情報の明示がされています。
■出典明示率 推移
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
国公立大 | 76.0% | 82.4% | 83.4% | 84.1% | 84.6% |
私立大 | 44.0% | 46.4% | 53.2% | 56.6% | 51.1% |
合計 | 51.7% | 55.5% | 60.5% | 63.1% | 59.0% |
■出典明示パターン別 大問数推移
パターン① | パターン② | パターン③ | |
2018年度 | 69 | 297 | 364 |
2019年度 | 65 | 280 | 455 |
2020年度 | 63 | 279 | 550 |
2021年度 | 77 | 206 | 560 |
2022年度 | 63 | 283 | 520 |
(パターン①)著者のみ。または作品名のみ明示。
(パターン②)著者と作品名(雑誌名・新聞名)のみ明示。(出版年度、出版社名の情報も含む。)
(パターン③)著者名と作品名(雑誌名・新聞名)に加え、出版・掲載年月日、該当頁、URLなどの詳細情報を明示。
改変明示
出典明示がある大問数に占める、改変情報がある割合は、過去5年間は、国公立大で8割前後、私立大で6~7割となっています。
国公立 | 私立 | 計 | |||||||
改変情報あり | 出典明示あり | 改変情報あり | 出典明示あり | 改変情報あり | 出典明示あり | ||||
2018 | 204 | 79% | 259 | 286 | 61% | 471 | 490 | 67% | 730730 |
2019 | 229 | 76% | 300 | 327 | 65% | 500 | 556 | 70% | 800 |
2020 | 227 | 76% | 297 | 367 | 62% | 595 | 594 | 67% | 892 |
2021 | 205 | 77% | 265 | 364 | 63% | 578 | 569 | 67% | 843 |
2022 | 239 | 82% | 292 | 392 | 68% | 574 | 631 | 73% | 866 |
※adapted/adopt/modified/edited/based/改変/改編/加筆/修正/変更/省略/省いた/中略/一部省略/ ~に基づく/~より作成/~参考にした などの言葉がある大問数
(当調査は、ベネッセグループの入試分析データに基づいて分析しています。)